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今年はライティングに関する書籍や記事を多く読みました。
ライティング全般や表現のためのライティング、Webライティング、ビジネス文書・ドキュメント作成…などなど。
手本となる先輩からのメソッドを享受し、常に自分に刺激を与えていきたい、というのと、Webのライティングはある程度は様式・形式に沿っているので、トレンドやTIPSを得つづけないと沈殿しかねない(というと大げさですか)、という理由からです。
しかし、ここにきて詳しいTIPSは書籍の力を借りるとして、書き手が何より持つべき素養は、
ヤバいと思う気持ち
なのかな、と感じるようになりました。
それは読み手を引かせないためのセンサーで、「空気を読む」能力を決定付ける感覚とも言えます。
これが欠如している人は、延々と伸び悩んだり孤独を味わうのでしょう。
どんなに物事の本質を捉えていたとしても、その場(誌面上・画面上・会議の場)における文脈を外した発言であれば効果はゼロ、空気を読めない・暴走しているというレッテルを貼られます。
愛を語る人がスウェットのトレーナーとズボン姿、相手は懇親会で名刺を交換しただけの間柄、だったらどう思いますか?
また、ヤバいんじゃないか、という問いは、「空気を読む」ためだけでなく、マンネリへの自覚にも効果を発揮する感覚です。
たとえば、みなさんのメーラーの受信トレイの中に、延々と見づらいメルマガやメールの件名を出し続ける会社(人)はありませんか。
その会社(人)に指摘すれば、オリジナリティを訴えるかもしれませんが、我こそはヤバくないと思っているところが大多数かもしれません。
(ヤバいと自覚し敢えて配信するような、スパムの業者もいますが…)
そもそも、レイアウトや件名の形式を考えた時点で、自社や競合他社、メール全般への観察や判りやすさというものへの考察が無い・甘かったとしたら、いくら個性を主張しても理解されづらいでしょう。
個々の技術より、企画の全体感を把握した上での、読み手を逃さない心構えの方が重要だと考えます。そして性質によっては、時折空気を入れ替えなくてはならない。
まずは自分や他人のテキストを読んで「これヤバくね?」と問うこと(声に出さなくても)ができているかが、ライティングの大前提だと思います。
そして広告業界の方は意識していると思いますが、無意識にヤバさを選り分けている人とは、それが普通かどうかすら意識もしないような、奇をてらうことのない、普通の生活者です。
一流クリエイターがインタビューで語る、「ターゲットユーザーである消費者のことを考えて、普通の人の感覚を持て」というような話は、一瞬えっ?と思いますが、かなり重要なのです。